リアリティ(現実世界)とインターネット(仮想世界)におけるアイデンティティ
インターネット上には数年前からオープンソースという言葉の輪が広がっている。1
オープンソースの一番身近な例を上げるとWikipediaがある。Wikipediaは全世界の人々の小さな(人的、時間的な)リソースをあわせる事で世界で最大の百科事典作ることを目標とした非営利団体で、WEB2.0的思想の代表としてしばしばWEB2.0の説明に用いられる。
Wikipedia領域内での活動に対しては報酬が一切発生しない、つまりボランティアである。記事目の編集者はなにも得られないかというとそうではないのだ、後に記述するように正当な評価をしかるべき人間にしてもらい(他人による承認)、アイデンティティの確立を試みる事が出来るのだ。
同様に無償でプログラムのソースコードを共有しあう、SorceForege(各国語版)ではプログラマが仕事とは別にプロジェクトを立ち上げ、国や性別、環境を問わず、自由に興味を持った人が参加して修正、追加などを行ってよりよりプログラムへと成長させている。
プログラミングのコードの記述にはある一定のルールがある。日常話している言語と同様に文法などがあるのだ。その為、同じ動作をするソフトを作るに当たってもコードはその人の考えや価値観が反映され、書く人によって十人十色となる。これが、コンピューターの中にアイデンティティが生まれるという事を確認できる事の一つだ。
GoogleやYahoo!、Microsoft等のIT系企業は、こういった活動を非常に重視していて、活動の中で目立って活躍している人物を採用している。同時にコードから何を考えているのかというのをくみ取っているのだ。これはWikipediaにおける編集者の行いが評価(他人による承認。アイデンティティの形成。)された先にある物でこれらが対価にあたる物になるかもしれない。
- オープンソースとは今まで企業がソフトやアプリのソースコードを企業秘密として管理し、外部の人間には非公開としていたものを誰でも閲覧または一定のルールの上で改変できるような状態におくことを指す。 [↩]